副業解禁ということで副業ブームですね。
ブロガーのイケダハヤト氏(だけではない)が率先して、「ブログを書いたら儲かるぞ、社畜なんかしていても未来ないぞ」と煽っております。
せっかく会社でコツコツ働いてきたのになんだか自分の人生を否定されたみたいで嫌な気持ちになっている人もいるかもしれません。なので少し違う視点から見ることもできるよというのを述べたいと思います。
そもそも、お金の稼ぎ方には4種類ありまして、大別すると、労働者・経営者・自営業者・投資家の4つに別れます。
で、どれがいいとか悪いとかじゃないんですよ。それぞれにメリットとデメリットがあると言えます。
ブロガーというのは、この分類で言いますと経営者にあたります。
労働者は自分自身の時間を消費してサービスを行い、その代わりにお金をもらいます。
経営者というのは仕組みを作って、その仕組みに動いてもらってお金を稼ぎます。
通常の会社の社長さんであれば、この仕組みというのは会社という組織であり、社員が働いてお金を稼いでくれます。
飲み物の自動販売機を運営している方であれば、自動販売機という機械が自動的にドリンクを売って、寝ている間もちょこちょことお金を稼いでくれます。これも仕組みです。
ブロガーの場合は、ブログというシステムをWeb上に作ることで、自分が働いていない時でも読者さんが来てくれて広告をクリックしてくれたり有料コンテンツを購入してくれたりすることでお金を得ることができます。
このように経営者というのは、自分が働いていない時でも自動的に動いてくれる仕組みを作ることでお金を得るのが特徴です。
投資家はお金を使ってお金を稼ぐのですが、儲けたいはずが逆にお金が減るなんていうことも十分にあり得ます。(もしそうなら投資家に向いていないので労働に戻りましょうw)
ちなみに自営業者は経営をしながら自らも働くので、労働者と経営者のハイブリッド的な位置づけですね。
一方で労働者は、自分の時間を提供してその対価としてお金を得るので、稼げる金額には物理的に限界がありますが、メリットもたくさんあります。
一部のブロガーが「労働はオワコン」、「社畜に未来はない」などと煽っていますが全然そんなことはないんですよ。
労働者には労働者のメリットがあります。
最大のメリットは働いた時間が基本的に無駄になることはなくて、必ず報酬が保証されているという点です。
経営者や投資家にはこのような補償は一切ありませんので、どれだけ努力しても報われない可能性があります。むしろ赤字、破産もある。
労働者は法律によって守られていますので、働いたのにお金が得られないということは基本的にはありえません。奇跡のような安定度です。
しかも嫌になったらいつでもやめられる。会社は星の数ほどあり、特に現代の日本は深刻な労働力不足なので。プロスポーツのFAみたいな感じで、やる気があればどこでも行けますよ。
今後、海外からの移民も増えるので、日本語が普通に話せるだけでもひとつのアドバンテージになりえます。
また、労働者は自分自身で経営判断を行う必要がないというのが非常に大きなメリットになります。
これは意識したことがない人が大半かもしれませんが、考えなくていいことのメリットというのはめちゃくちゃ大きなものです。
例えば仕事中であっても自分の好きなことや趣味のことを全力で考えていてもいいわけですし、むしろサボればサボるほどお得な感じすらありますよね。
これは労働者だけの特権です。
上司からノルマを与えられたりして精神的なプレッシャーはあるかもしれませんが、組織全体の責任を預かったり、常に正しい経営判断を求められるプレッシャーに比べれば微塵もない話なんですよ。
このように、それぞれのお金の稼ぎ方によってメリットとデメリットは明らかに存在するので、その一部だけを切り取って他者を煽るようなやり方は賢明だとは言えません。
これから、AIの進化によって労働者の仕事の多くが自動化されて奪われるというのは事実だと思いますが、同じように、ブロガーの仕事もAIによって奪われますよ。
むしろソフトウェアだけの問題ですから自動化するのは早いでしょう。
労働を批判してるブロガーはその点にまだ気づいていないのかな?
後、ブログ書いてる暇があったら仮想通貨(暗号資産)投資してる方がよっぽど儲かるというのも事実です。
減る時もありますが。
※追記
この記事からしばらくして、あの強気のイケハヤ氏から「ブログはそろそろオワコン」との発言が出ました。
読んでくれたのかな?
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