手塚治虫AI「ぱいどん」は冒涜ではなくリスペクトだ 「花はどうして動くのピ?」

TEZUKA2020 オフィシャルムービー

こんにちは、ココです。

手塚治虫先生の作品の中では「ブッダ」が一番好きです。

AIが手塚治虫の作風を学習して描いたマンガ「ぱいどん」が完成

漫画家手塚治虫の作風を人工知能(AI)に学習させて新しいマンガを創り出そうという、世界初のプロジェクトがついに始動しました。

完成したマンガの名は「ぱいどん」

雑誌モーニング2020年13号にて前編が掲載されました。

手塚治虫AIの「新作漫画」公開

こちらのサイトで最初の数ページが無料で読めます。

講談社 コミックDAYS

「花はどうして動くのピ?」 AIの作品で人間の心が動かされる

全てが自動化された2030年の近未来でホームレスの哲学者「ぱいどん」が事件に挑むというストーリー。

冒頭のシーン:

「花はどうして動くのピ?」

「違うよアポロ 風が動いてんだよ」

「風なんて目に見えないけど…」

「花が動くのでも風が動くのでもない お前たちの心が動いているのだ」

ナニコレ、良すぎるじゃないですか。

「未来の人工知能が手塚治虫の作風を学習してマンガを描く」

現実に起こったこのプロジェクトそのものが、まるで手塚治虫作品の中の出来事のようで、手塚治虫先生のイマジネーションが時を超えて現実化したかのようで、身震いしてしまいます。

「科学」と「人間」をどこまでも追及して描こうとした手塚治虫先生のテーマそのものです。

AIが全ての工程を担当してるわけではない プロ漫画家との分業

ちなみに、勘違いしている人も多いかもしれませんが、実際には制作の全ての工程をAIが行っているわけではなく、キャラクターデザインやストーリーの骨格を作る部分をAIが行い、作画や監修はプロのマンガ家が行うといった形で分担されているようです。

しかし、近年のAIの進化のスピードを考えれば、数年以内に全工程をAIによって自動化できるのではないかと思えます。

AIによる再現は「冒涜」ではなく「リスペクト」

歌手の美空ひばりさんを再現した美空ひばりAIが発表された時は「冒涜」との声も出ました。

手塚治虫AIに対しても、「冒涜」じゃないの?AIによる「盗作」と言えるのでは?との声もあるようです。

が、今回の手塚治虫AIは間違いなく「リスペクト」だと感じましたね。

プロジェクトには息子の手塚眞さんも参加されていますし、手塚治虫から影響を受け尊敬する漫画家やスタッフが力を合わせたからこそ完成した作品と言えるでしょう。

そもそも「リスペクト」がなければ、このように再現されるはずがないからです。

手塚治虫作品大好きな自分が読んでみて、嫌な感じはしなかったですし、次に述べるように手塚治虫「らしさ」は十分に感じました。

みんなの心の中にある手塚治虫「らしさ」

【公式】鉄腕アトム(1980) 第1話『アトム誕生』

というか、日本のあらゆるクリエイターやエンジニアはなんらかの形で手塚治虫先生もしくは藤子・F・不二雄先生の影響を受けていると思う派です。

そして、藤子・F・不二雄先生が生涯最も尊敬したのが手塚治虫先生であります。(好きすぎて先生を連呼)

「ドラえもん」には、秘密道具の力で「手塚治虫先生の作風を学習してそっくりのマンガを作ってくれる」という、まさに「ぱいどん」そのもののエピソードまで存在します。

手塚治虫を直接知らなくても、あなたが好きな漫画家やアーティストはきっと子供の頃に手塚治虫の影響を受けているはずです。

もちろん、「ぱいどん」について、細かい部分で「こんなのは手塚治虫じゃない」的な指摘はいくらでもできるのでしょうが、手塚治虫「ではない」のは当然です。

AIの学習によって手塚治虫「らしさ」を抽出するという試みですから。

漫画家のちばてつや先生の言葉

「なんだか懐かしい感じがしました。手塚治虫先生の血が入ってる気がします。」

この言葉こそがプロジェクトの成功を物語っていると感じました。

手塚治虫を感じさせる作品が、AIの力によって、2020年令和の現代に生まれた。

それを読むことができる。

AIによって故人である偉大なマンガ家の作品をリジェネレートするという世界初の試み。

そこにこそ価値があり、感動の種類はなんなのかよく分からないけどとにかく心が揺さぶられるのです。

「花はどうして動くのピ?」

この感じが、まさに哲学であり「ぱいどん」であり手塚治虫なんです。

将来的には私もAIになって自動でブログを書きたいです。

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