こんにちは、ココです。
さてこのサイト「銭ナビ」はお金について理解するため、または稼ぐためのナビゲーターとして開設したのですが、今まで一番大切な「お金」の正体について明かす記事は書いてませんでした。
「お金」とはいったい何なのか?
私はゲーマーなので、所々ゲームに例えて説明してみます。
目次
「お金」の正体とは?
さて、それでは「お金」の正体の話。
「マネーゲーム」という表現がありますが、結論から言うと、
「お金」というゲームは、そもそもデフォルトで開発者だけが儲かるように設計されている完全な詐欺システムのゲームです。
ちょっとキツイ言い方ですが、これから説明していきます。
「お金」のシステムに気づかずに騙されている人たち、つまり我々一般プレイヤーは、一生働き続けても生活が楽になることはありません。
そのように設計されているのです。
最初に「お金」が生まれた時から、人類の歴史上最初に「銀行」が存在した時から、お金は発行者だけが得するようにデザインされています。
考えたら当たり前ですよね。
自分が「お金」というゲームのルールを作るとしたら、そしてそのルールに世界中の人が従うとしたら、誰でも自分だけが儲かるようにルール設定しますよ。
だって、我々は誰一人「お金を作る」ことはできない。
作れるのは最初にお金を作った「銀行」だけですから。
そして究極のチートとも言える「利子」の存在が、貧乏人からお金持ちへとお金を吸い上げ続ける巧妙な仕組みなんです。※詳しくは後述
さて、ここでクエスチョン。
貧乏人はお金を「貸す」側ですか?「借りる」側ですか?
当然ですが、資本を持っていない貧乏人はお金を借りる側です。利子を払う側ですね。
お金持ちはお金を貸す側です。利子を受け取る側ですね。
この流れで「利子」は貧乏人からお金持ちへ。そして…、
最終的にはお金の発行者である「銀行」の元に自動的に集まるわけですね。チャリン。
完璧なデザインです。
(消費者金融でお金を借りてる人じゃなくても、社会構造全体で自動的に借金をしています)
↑上の「Money as Debt」という動画。海外ではけっこう話題になったもので「お金」の歴史や仕組みを理解するのに良いと思います。
「お金」は誰が作る?実はバグみたいなシステム
お金を作ってるのは誰ですか?
お金を生み出しているのは「国」ではないんですよ。
そう「政府」ではないんですよ。
「それはそうだ。日銀だろ?」
いや、「中央銀行(日銀)」でもないんですよ。
「国立印刷局?」
いや、そこはただ紙幣を印刷してるだけです。
「信用創造」というバグみたいな技で無からお金を生み出すことができるのは、それを唯一許されているのは、
実は「民間」の「銀行」だけです。
「お金」を無から生み出す「信用創造」って何?
「信用創造」って何?
っていう話ですが、これがつまり、無からお金を創り出すマジックなんです。
しかも、なぜか政府にも中央銀行にもこの特権はない。
民間銀行だけが有する、ゲームバランス崩壊のチート級の必殺技。それが「信用創造」なのです。
信用創造の仕組みをごく簡単に説明するとこんな具合です。
私がA銀行に100万円を預金した場合、A銀行は担保金として1万円だけを中央銀行に預けて、残りの99万円を誰か(Bさん)に貸しても良いというもの。(え?マジで?)
この時点で謎に100万円が199万円に増えました。(私の通帳には100万円、Bさんの通帳には99万円と書かれていますよ)お金が無から生まれる瞬間です。
しかもこれ、コンボみたいにループできます。
例えばA銀行から99万円を借りたB銀行は、その内の1%の9,900円だけ担保金として残しておけば、さらに98万100円をC銀行に貸し出せますよね。さらに繰り返すと…、
ABCDEFG~♬
必殺技がさらにコンボで、マリオで言えば無限増殖ですよ。
これを永遠に繰り返すと理論上、もともとの100万円÷0.01=1億円までお金を作り出すことができます。銀行はあくまでもデータ上の数値を書き換えるだけです。
これが法律的に認められているお金の発行方法「信用創造」なのです。
お金の価値を保証するものは実際には何も存在せず、まさに「信用」だけに裏打ちされたお金の発行であり、一般の人は裏で起こっていることを何も知らないのです。
「信用創造」という初期バグみたいなお金のシステムが少しはつかめてきたでしょうか。
どうしてこんなシステムになっているのか理解するにはお金の成立の歴史を知る必要があると思います。
信用創造(しんようそうぞう、英: money creation)とは、銀行が初めに受入れた預金 (本源的預金) の貸し付けによって預金通貨を創造できる仕組みを表す[1]。簡易には準備預金制度のもとで、銀行のみが有する「貨幣を生み出す」機能を指し、創造される信用貨幣の量は準備預金制度に依存する[2][1]。銀行が貨幣経済において果たしている重要な機能のひとつ。預金創造とも呼ばれる[1]。
Wikipediaより引用
クソゲーすぎて日銀は「お金」をコントロールできない
さて、例えばあなたが100万円を持っているとして、こんなクソみたいな無限増殖プレイヤーと同じゲームで勝てますか?無理ゲーですよね。
相手(銀行と巨大資本家)は「お金欲しいなら貸す」とは言ってますがw
労働者はいくら働いても生活ギリギリで死なない程度に生かされて勝ち目なし。
だってお金を得るのにお金が武器のゲームなんで。
頭いい人なら「これ、クソゲーじゃね?」ってなりますよね。
ちなみに中央銀行(日銀)ができることは、金利を上げ下げしてこの民間銀行の貸し出し具合を間接的にコントロール「しよう」とするだけで、実際にはすでに機能していません。
今や「マイナス金利」というヤケクソ技ですらコントロール不能なんですよ。
それはつまり「お金」自体が持つ矛盾がそもそも絶対に永続不可能であるから当たり前であって、それが限界に来て隠し切れなくなってきてるんです。
毎年増える「利子」をカバーするためには、永久に借金を増やし続けなければ計算が合わないので、高度経済成長期のように毎年GDPが増大するような時しか成立し得ないのです。
しかし、永遠にそれができますか?
地球の大きさが有限で資源も有限なのに、永久に成長し続ける経済はありえません。よね。
いつの間に?民間銀行が国家より偉いって…
それにしても、民間の銀行が国家や中央銀行を差し置いて実質的なお金の発行権を持つこのシステムはいつどうやってできたのか。
国家でさえ気づかないほど巧妙に隠された罠だったのですね。最初に考えた人は本当に頭がいいし狡猾でした。
「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうとそんなことはどうでも良い。」 マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド
その後、時代が回って、今では世界中で誰もが何の疑問もなくこのお金というルールを使っています。
そして、国家でさえお金には逆らえない。という究極のパワーバランスが成立してしまったのです。
世界中の人が、我々日本人はもちろん、例え発展途上国の小さな村に住んでいる人たちさえも、このお金という無理ゲーのルールに強制的に縛られているのがこの世界です。
しかも、そこに仕組まれた罠に気付かずに逆に便利でありがたいものとして積極的に取り入れてしまうんです。
たしかに、物々交換に比べればお金というツールは人々に便利さという恩恵を与えますが、「利子」という不可能概念、マルウェアみたいなものが最初から組み込まれていることが問題です。
「利子」はもともと無理ゲー。
お金を作れるのは銀行だけです。
私たちは作れません。
でも、銀行が貸し付けたお金には(例えば5%の)利子をつけて返さないといけない。
では、その5%分のお金はどこから生まれるんですか?
銀行しかお金を作れないんですよ。
…。
誰かから奪い取るしかないです。
お金を作ることのできない者同士で、ありもしないお金を奪い合わなければ返せないじゃないですか。
我々は強制的に永遠に競争させられているんです。
「利子」という不可能なシステムによって。
でも無理ですよね。お金増やせないんで。銀行しか。
借金・国債増える。それデフォルトだよ。
お金の正体は借金の無限連鎖で成立しています。
だから、どんなにテクノロジーが発達しても人間の生活は豊かになってない気がしません?
江戸時代に比べたら、電気、IT、人工知能、インターネット等、技術的には数千倍の進歩をしてると思いますが、人間は夜も昼も働かされて、むしろ昔の方が豊かなのでは…?
生産効率が上がっても、お金は下から上へ、そして銀行へ。自動的に吸い上げられるだけですから。
そして、お金というゲームの中ですでに勝ち組にいる巨大資本家たちからすれば、例え詐欺システムだと分かっていてもそれを声に出す必要などないんですよ。当たり前じゃないですか。そのおかげで自分たちはお金持ちであり、自動的に永遠にお金が増え続けるんで。
今や世界の全ての富の80%を、わずか1%の人間が持っています。
恐ろしい数字ですが、これもお金の仕組みを考えれば当然です。むしろ貧富の差はもっと加速していきます。
この仕組みが分れば、日本政府の国債赤字が毎年増え続けているのも何の不思議もないと分かりますね。
当たり前です。そういうふうに設計されてるゲームなんで。
借金の無限連鎖で回ってるシステムを止められないんですよ。
ちなみに、経済学者や政治家でさえこの仕組みを理解していない人が大勢います。
この世界の「お金」の力は圧倒的に巨大なので、そもそも教育のレベルからお金の正体が分らないようカモフラージュされていますし、日本の平和ボケな政治家がそれを理解できていないのも仕方のないことかもしれませんね。
しかし、一部の賢い人間やエリート層はもちろんこれを理解していて、しかし、それを「言わない」だけなのです。
仮想通貨(暗号資産)は「お金」の革命?
そんな中で生まれてきた仮想通貨(暗号資産)、ビットコインは千年に一度の「お金の革命」だと思いますが、現状では残念ながら「お金」の問題点をクリアできているとは言えません。
今の仮想通貨はあくまでもフィアット(ドルや円等の法定通貨)との交換で価値を担保しているので、その範囲内にある限り「利子」の矛盾を解決できないのです。
アルトコインやハードフォークコイン、草コインに至っては、誰でもお金が作れるという意味で「信用創造」以上の詐欺と言えるかもしれませんが、そもそもの前提で我々の「お金」はとっくにデフォルトで崩壊していたのです。
仮想通貨が今後、どのような進化を遂げるのかによって、この「お金」の問題を解決する最後の希望になるのか。またはさらなる混沌を招いてしまうのか。
それはまだ分かりません。
まとめ
さて、今回は「お金」の正体についてお話ししました。
この説明だけではすぐにすべてが理解できないという方も多いと思います。
細かな部分で「?」がいっぱい浮かんでくる人もいるかも。
しかし、投資をする上においても、この世界を生きていく上でお金の正体、世界の動いている仕組みを知っているのと知らないのでは大きな違いがあります。
みなさんにとって、これが「お金」とは何かを考えるきっかけになってくれたらうれしいです。
「お金」の仕組みについて興味が出た人は、記事内で紹介した「Money as Debt」のYouTube動画をどうぞ。
世界中の人が真実に気づかなければ、何も変わらない。
でも、自分はゲーマーなので、世界を変えようというよりは、そのルールが分かった上でいかに上手くプレイするかをまず考えようというタイプです。
「お金」はデフォルトで詐欺のゲームだよ。「信用創造」と「利子」で無限に作れる意味が怖すぎる。
というお話でした。
さて…、ゲームに戻ろッ。
「Money as Debt」