らっちょさんのbot、自分のbotとかなり近しい匂いを感じる。 pic.twitter.com/mm1OOomi9S
— UKI (@blog_uki) 2018年6月18日
天下一BOT会でmmbotが驚異的な強さを発揮
最近、Twitterのタイムラインで時々「mmbot」って流れてくるのは気づいてたんですよ。何だろう…?
でも、bot初心者の私としてはそんな難しそうな言葉からは逃げたいわけですね。横文字だし。見なかったことにしようと。
スマホでゲームしてる方がいいじゃないですか。
でも、今回の「天下一BOT会」で圧倒的爆益を出してる出場者のらっちょさん、まさおさんのbotがどうもこのmmbot系らしい。らっちょさんは大会初日で日次950%、まさおさんは323%という圧倒的な数字を叩き出しています。
少額、短期決戦だとどうしてもmmbot系が有利になる傾向があるようですが、それにしても信じがたいパフォーマンスです。
しかも、大会スポンサーのUKIさんの新開発botもどうやらmmbot系?みたいな感じですよね。
mm系の出場者がスタートダッシュを切っているみたいですね。まさおさん @masao_FX はbFランカー、らっちょさん @rc_uni0907 もおそらくランカーに近い方だと思います。#天下一BOT会
— UKI (@blog_uki) 2018年6月16日
もちろん、天下一BOT会の勝敗の行方は全く分かりませんが、大会で好成績を出したロジックに注目が集まるのは当然の流れですよね。
これだけの爆益を出せるbotロジックは簡単に公開されるとは思いませんが、bot界隈の有志によるmmbot研究も今後活発化することは間違いないと思うんですよ。
今までは「ドテン君」に代表されるような、どちらかというと成行注文による中期スイング系botが主流でした。
mmbot その意味と定義とは
ということでmmbot、気になるじゃないですか。
早速ググって調べてみたのですが、なかなか初心者の自分でも理解できるような情報が見つからない。というか、みんなmmbotって言葉なんとなく使ってない?雰囲気で。
で、たどりついたのはなんとUKIさんのブログでした。
以下、UKIさん&Hohetoさんのブログ「これ金」から引用。
そもそもマーケットメイクとは、通常の顧客同士の注文をマッチングさせるオークション方式に対して、取引所より資格を得た値付け業者が常時指値を提示して顧客と業者の間で取引を行う方式を指します。
かつてJASDAQがこの方式を採用していましたが、2008年に廃止されています。
現在でいうマーケットメイクとは、オークション方式の市場において大量の指値を供給することでその見返りとしてスプレッド分の利益を得る、という戦略を指すことが多いようです。
どうやらmmbotのmmとはマーケットメイクのことらしい。ふむふむ。
だが、私の知能ではその後の数学方程式には理解が及ばず断念。(上級者はUKIさんのブログを熟読すべし)
足りない分は数学よりも想像力で補うんや!という意気込みでmmbotとは何かを初心者にも分かりやすく勝手に定義しました。
mmbotとは:システムトレードにおいて、短期視点での運用を主眼とし、高速大量に指値注文を配することにより、少ない利幅でトレード数を増やし、手数料・スプレッド等で有利な約定を狙いトータルでの期待値を高めるタイプのbot
買い注文と売り注文のバランスを決定する要因はbotごとに異なり、ここに個性が生まれる
こんな感じで勝手に定義しました。間違ってたら教えてください。
いわゆる高速スキャルピングというものと意味的には近いですね。多分。
基本的にmmの利益の根源はスプレッド。なので例えばbFでは30万BTC(日当たり出来高)*40円(平均スプレッド)/2(往復分)=およそ600万円。これを毎日テイカーがメイカーに払い、メイカー同士で分配していることになる。
— UKI (@blog_uki) 2018年9月7日
mmbotは小さな利益を大量に積み重ねる超コツコツ型
ちなみに、mmbotがたくさん現れると自然と取引所のスプレッドが小さくなる効果があるので、bot使わない人からしても悪いものでもなかったりします。
NHKの自然番組ドキュメントで「動物の世界の自然淘汰」とかやってるじゃないですか。ライオンがオカピの子供を捕まえて食べて、残った分はハイエナが食べてハゲタカが来てアリが来て最後はバクテリアが分解すると。
この場合、ライオンは中期スイングの「ドテン君」なので小さい損益は無視して大きいトレンドだけざっくり獲りに行くわけです。細かいところは食べられません。
mmbotはこの場合ではアリとかバクテリアなので、小さいけれど数で押し寄せて骨の髄まで残さずキレイに食べちゃいます。大きなトレンドには乗れないけれど、微妙なチャートの揺らぎを残さずかすめ取って行く感じです。
これでmmbotの正体が分かりましたね。
ただし、中期スイングbotに比べると、同一ロジックをたくさんのユーザーが使うことで顕著にトレード期待値が悪くなると思うので、直ちに公開販売する方は少ないのではないかとも思います。
mmbot興味あるから使いたいぜ!という人もしばらくお預けかも。
自分自身でPython等のプログラムが組めるbotトレーダーの方はこういう時に強いですね。
もちろんクローズドで行くかオープンで行くかはbot開発者さんのスタイルにもよるでしょう。
全体としてはbot界全体が今後もレベルアップしていくことは間違いなく、そのひとつのタイプとしてmmbotはその有効性を証明したと言えるのではないでしょうか。
ということで自分的にも気になっていた「mmbotとは何?」という問いにふんわりとしたイメージで答えてみました。
ふわふわー
※画像はTradingView
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