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AutoViewは自動売買ができるChrome追加機能
今日は AutoView の話です。
AutoViewは、仮想通貨の取引を自動化できるChromeエクステンションです。
ボットによる自動取引には興味があるけれど、プログラムが難しそうという方にはとても面白い選択肢になると思います。今までハードルが高かった自動売買にデビューできちゃいますよ。
逆に、既にPython等の高度なプログラムによって、利益を出せるトレードプログラムを実稼働させられているレベルの方にはこのAutoViewは必要ないでしょう。
私自身がプログラミングに関しては上級者と呼べるレベルではないと思っているので、なるべく初心者の方に向けてわかりやすいように説明して行きたいと思います。 横文字や専門用語も出てきますが、分からないところはさっと流して読んでみてください。
AutoViewはTradingViewのアラートを検出する
AutoViewは、TradingViewのアラートを検出して各取引所にAPI経由で指示を出してトレードができるChromeエクステンションです。
言い換えると、AutoViewはTradingViewと仮想通貨取引所の間をつなぐ役割を果たします。
ただし、稼働するまでの最低限の設定ができる知識は必要です。
そもそもTradingViewって何?という方はまずこちらの記事をどうぞ。
さて、AutoViewを利用する上でのポイントは、アラートに連動しているというところです。
例えば、TradingViewのインジケーターをトリガーにしてアラートを飛ばすように設定すれば、 バックテスト済みのインジケーターをそのまま自動化することができます。
TradingViewでは内臓のインジケーターやストラテジーだけでも数百種類は搭載されていますし、他のユーザーによって公開されているプログラムが次々に増えています。
つまり、AutoViewによる自動化ではPython等の複雑なプログラムを勉強する必要がありません。
仮想通貨取引所BitMEXや1Brokerに対応
AutoViewが対応している取引所は
1Broker
BitMEX
Poloniex
Bittrex
さらにベータとして、Binance Bitfinex GDax KuCoin OKCoin OKEX があります。
個人的には、TradingViewに完全対応しているBitMEXとの組み合わせがおすすめです。
1Brokerはまた別の意味でおもしろい取引所なので、興味のある方は解説記事をどうぞ。
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TradingViewのバックテストがめちゃくちゃ高機能
仮想通貨に限らず、トレーダー歴の長い方であればおそらく大半の方がTradingViewを利用していると思います。
特にボットトレーダーの方にとってはバックテスト機能が充実しているのが嬉しいですね。
インジケーターやストラテジーが実際にどの程度機能するかというのを、過去のチャートに当てはめて計算できますし、どの程度の収益性が見込めるのかをパラメータを変えながら、最適な答えを探すのに非常に適しているサービスになります。
自作でインジケーターやストラテジーを作れる方には究極のプラットフォームですが、自作しなくても、公開されているものだけで数百種類も用意されているという夢のような場所です。
無料プランでもほとんどの機能が使えますが、私は料金が安くてインジケーターやアラート等の機能が豊富なProプランを使っています。投資利益を考えれば当然ですが、十分すぎるくらいに元は取れていますね。
無料プランから始めたい方はこちら→ tradingview.com
ということで、このTradingViewのプログラムをそのまま各取引所にAPIで指示して売買できればこれほど素晴らしいことはないんですよね。
そういった発想から生まれたのが、今回の記事で紹介しているこのAutoViewですね。
TradingViewのバックテストを利用する上で、ひとつだけ注意点があります。一般ユーザーが公開しているストラテジーにはリペイントというチートを使っているものもアリ。↓
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Pythonは覚えなくていい。AlertSyntaxだけ。
TradingView×AutoViewの組み合わせであれば、既に実績のあるインジケーターやストラテジーを、アラートを飛ばせるように一工夫加えて使うだけですので、プログラムの勉強、ボットの開発、FXの勉強といったものに時間と労力をかける必要がなくなります。
AutoViewではPython等の高度なプログラムを習得する必要はない代わりに、 AlertSyntaxという簡略化されたプログラムを使います。
これはアラートと注文を連動させる機能だけですので、30分程度で簡単に覚えられる内容になっています。コマンドも20種類くらいですね。
ストラテジーではアラートが飛ばせない?
この方法でポイントとなるのは、TradingViewで適切なタイミングでアラートを飛ばすというところですが、ここでひとつだけやっかいな問題があります。
TradingViewでは、デフォルトの状態ではストラテジーにはアラートを飛ばす機能がついていないんですね。(インジケーターはアラート可能)
公式のコメントでは実装検討中とのことですが、中級者以上の方は自分でいじって使っているようです。確かに、プログラムを少しいじれば今でも使えます。
色々調べて海外のYouTube動画等を参考にいじってみたらできました。が、上手く読者さんに伝えられるレベルで理解してないので、もう少し勉強します。
インジケーターには最初からアラート機能がついているので、こちらはそのまま使えます。まずは自動取引をかじってみたいという方はインジケーターをベースに動かしてみましょう。
最後は根性です。
今、自動取引を始めることに価値がある
AIやボットプログラムによる自動取引は間違いなく今後の世界的な潮流になるでしょうから、今のうちに始めておくことは、それだけで価値があることです。技術やセンスのある人なら、数ヶ月で資産を数十倍にすることもあり得る分野です。
これから大きな流れが来た時に、基礎を触ったことがあるかどうかだけでも大きな違いです。
少しでも興味が湧いた方は、この機会に自動トレードを始めてみましょう。
今回紹介した AutoView のダウンロードは無料ですが、各取引所に対応させる時に料金がかかります。期間に応じて、月額3.75~4.99ドルとなっていますので、500円くらいですね。
TradingViewを利用したことがない方は、先にAutoViewに行っても分からないと思いますので、まずはTradingViewから始めて慣れていくのがいいと思います。
Tradingview と AutoView を使って、自動取引を体験してみましょう。楽しいですよ。
※追記1
TradingViewでアラートを飛ばせる機能を盛り込んだ「COCO MA CROSS」というPineスクリプトを作りました。
note にて販売しています。
※追記2
今回の記事で紹介した「TradingView×AutoView」で自動売買する方法以外にも、「Python×Cloud9」でのbot運用も有効です。
初心者でも導入できる方法を、こちらの記事で解説しています。