長期目線のトレードはボットで自動化する必要がないのでは、という話です。
上級者の方にとっては余計なお世話だと思いますが、プログラムのハードルの高さを感じている人にとっては共感してもらえるのではないかと思います。
今年に入ってから仮想通貨投資ツイッター界隈において、ボットトレードブームが起こっております。
私もこの流れに乗ってPython等のプログラムの勉強を始めたわけですが、なかなか大変で、完全に使いこなせるレベルに到達できるのか疑問です…。
ということで、ボットの勉強はぼちぼちと進めてますけれども、同時にすでに投資の自動化は1Brokerというサイトでコピートレードという形で実現してますので、放っておいても自動的にトレードはしてくれてます。
ということで、ボットトレードの方は補助的に考えております。
特に、長期目線におけるトレードはボットによって自動化する必要がないのではないかと思ってきました。
短期投資においてはボットトレードの魅力はとても大きいと思っていますが、長期のトレードにおいてはそれほどメリットが感じられない気がします。
投資をボットにおまかせする最大のメリットは、一日中モニターに張り付いて相場をチェックしなくてよいということですね。それと試行回数を多くできるというのもあります。
長期目線のトレードの場合は、日足であったりとか長期のチャートを見て売買のタイミングを測りますので、それほどシビアに相場に張り付く必要がないですね。むしろ、どっしりと構えて余裕を持って指値注文しておくような姿勢の方が成功しやすいと思います。
この時に判断材料とするのは、ローソク足やインジケーターなどのテクニカル指標と様々なニュースなどのファンダメンタルズを総合して、最終的には自分の感覚で決断していくことになります。
この感覚の部分がボットに落とし込めない部分ですね。逆に、この感覚に左右されずに常に機械的に同じルールだけでトレードできるという点がシステムトレードの魅力でもあるのですが、それは必ず勝てるルールを既に確立できている人にだけ言えることだと思います。
つまり、何度トレードしても勝ててしまうので、同じことを繰り返すだけならボットに任せた方がいいというレベルの方が自動化をするべきなんですね。
トレードルールは自分の頭の中では理解できていても、それを言葉に落とし込むというのは至難の技です。ましてや、コンピューターに理解できるようにプログラム言語にそれを書き換えて、エラーなく動作させるというのは相当の知識技術経験があるプログラマーでなければ不可能です。
初歩的なエラーの発生でもその原因を突き止めるのは経験の浅いプログラマーにとっては非常に難解です。
自分のトレードルールというものも経験を積むごとに変化していきますし、それをプログラムに反映させ続けるのはとても難しいものがあると思います。
例えば、チャネルブレイクアウトのようなシンプルな考え方でエントリーするとしても、自分で判断する裁量トレードであれば、「他のトレーダーも意識しそうな直近の高値を抜けたらエントリー」などの考え方ができますが、この「他のトレーダーも意識しそうな直近の高値」と言う概念を数値化することが非常に難しいですね。人間の目で見ればパッと見た時にすぐ分かるものです。
一番気をつけなければならないことは、ボットプログラムは自動化できたからといって必ず収益化につながるというわけではない点です。
動作が不安定であったりストラテジーが貧弱なものであれば、むしろ短期間に大きな損失を出してしまうというデメリットもあります。
投資そのものが本来マイナスサムゲームであると考えると、試行回数を増やすほどに期待値はマイナスとなります。
ということで、プログラムの勉強はぼちぼち続けておりますが、長期目線のトレードはボットによって自動化する必要もないのではないかというお話でした。
※追記
AKAGAMIさんの「ドテン君」という中期スイングbotに出会い、その有効性を経験したため考え方が少し変わりました。とはいえ、長期目線では裁量トレードを最も重視するスタイルには変わりありません。
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