FXには強制ロスカットがある
FXをする時は、現物取引と違ってレバレッジをかけて取引するという特性上、強制ロスカットというものがあります。
現物でビットコインを購入する場合は、たとえそれが暴落して半額になることはあるとしても、投入した資金が全くのゼロになるとかいうことはないですね。
ですが、FXでレバレッジを効かせて取引している場合は強制ロスカットがあります。
例えばレバレッジ10倍で取引している場合、自分が持っている資金の10倍の金額を取引できることになり、利益も10倍になりますが、損失も10倍になります。
この時、損失額が証拠金の残高を超えてしまうと、そこでゲームオーバー。強制的に決済されて終了になります。
もともと、持っていない分の金額でトレードしているので仕方がないのですが、一番避けるべき事態ですね。
ロットコントロールをしよう
ということで、このロットコントロール(資金管理)という考え方が非常に大切になってきます。これができるかどうかが生き残っていけるかどうかの分かれ目ですね。
すごく単純に言いますと、自分が許容できる範囲の資金だけをまず入金するということ。
それからレバレッジの倍率を高くし過ぎないことですね。まず最初は3倍以内にしておくべきだと思います。
常に限界MAXのレバレッジで勝負するということは破産の確率を上げていることになります。
ビッコインであればボラティリティ(値動きの幅)が大きいので、1日の間で10%程度の上下が起こることも珍しくありません。場合によってはもっと大きな値動きも起こることがあります。
ですから、このような値動きに対応できるだけの証拠金の余裕を残しておく事が必要です。自分の思った方向と逆方向にチャートが動いて来た時に、最初からレバレッジ設定をマックスにして勝負していると数パーセントの値動きで強制ロスカットを食らってしまうということになります。
BitMEX の場合は証拠金の残高がグラフィカルに表示されていて管理がしやすくなっています。
BitMEXの最大レバレッジである100倍を例にとると、レバレッジ100倍で証拠金をすべて投入した場合、単純計算ですが、自分が狙っている方向と逆方向に1%でもチャートが動いたら強制ロスカットされるという意味ですね。全ての証拠金が吹き飛ぶという意味です。
レバレッジ100倍というのは通常は使いません。ここぞというときの大勝負だけです。
生き残るためのテクニック
このようにロットコントロールというのは、言い換えれば生き残っていくためのテクニックであると言えます。せっかく増やしていった資金を一撃で吹き飛ばさないようにするということです。
FXはこの点において現物取引と少し感覚が違いますので、ビギナーズラックで運よくお金が増えてしまった人ほどこの罠にかかりやすいというか、倍々ゲームでお金を増やして行こうとして常に限界を攻めていると必ず、絶対、100%破産することになります。
ロットコントロールをして証拠金に余裕を持たせた状態でトレードしていれば、仮に自分が思った方向と逆方向にチャートが動いたとしても、持ちこたえることができますし、買い増し売り増しをしていくこともできます。
このような手法はナンピン(ピラミッディング)という風に呼ばれて、ある意味手法としては上級者向けですので、使うときは注意が必要ですが、ポジションの平均取得価格をコントロールすることができる方法です。
とにかくまずは難しいことは抜きで、ロットコントロールとは、資金管理。簡単に言えば無理をするなということですね。
まずは生き残ること。そして経験値を増やしていきましょう。
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