こんにちは、ココです。
ゲーマーの私は趣味で囲碁も打つのですが、囲碁AIの近年の超進化ぶりはプロ棋士でさえ無視できないものになっていて目を見張るものがありますよね。
※波平さんはプロ並みの腕前↑
目次
ゲーマーの行きつく先の究極のゲームは「囲碁」
ちなみに、囲碁はゲーマーの行きつく先としての究極のゲームとも言えると思っていて、なぜって究極のゲームとは、
①シンプルで
②奥が深く
③飽きが来ないもの
だと思うから。
囲碁は人類が数千年も飽きずにプレイしてる究極のゲームなのです。
ちなみに私はなんでも「やりこまない」人間で、囲碁も弱いまま(今でも初段に微妙に届かない程度)なのですが、弱くても棋力に応じて楽しめるのが囲碁の良いところでもあります。
むしろ最近のAIには絶対勝てません。
資産230億で有名なゲーマー投資家のcisさんも囲碁好きらしいよ。
SFCの「対局囲碁ゴライアス」の思い出
ですが、私が子供のころにはじめて買ったスーパーファミコンの囲碁ソフト(対局囲碁ゴライアスというものでした)は、そんな素人の自分でもわかるくらいクソ弱かったんですよ。
思考時間がものすごい長いし(SFCでCOMに待たされる概念があるソフトも珍しかった)どのあたりを読んでるのかなと思って見てみると(思考パターンを一部ビジュアル化できた)なんか全然勝負に関係ないところを延々と迷いながら模索を繰り返している意味なさげなループ…。
それをしばらく繰り返し、こっちが待ち疲れたころに「バシっ!」と石音高く打ち込んできた所がどう見ても的外れで、さっきの思考はなんだったのかすら謎でありました。
そんな囲碁AIですが、時は流れて今ではプロ棋士でさえ勝てないレベルになってしまって、一度進化し始めるとそのスピードは驚異的でした。
KGSで日本の最強AI囲碁Zenと対局した話 加藤英樹さん登場
で、これも余談ですが、実は日本の最強囲碁ソフトZenの開発チーム代表である加藤英樹さんと、ひょんな間違いからネット囲碁のKGS上で少しお話をさせていただいたことがあります。
あれはたしか2010年前後だったと思うけど、Zenの棋力はその時点ですでにアマ高段レベルでした。
KGSサーバー上には世界中の囲碁プレイヤー以外にも、ZenのようなAIプレイヤーがいて申し込めば対局ができました。その中でも最強のZenは人気で、なかなか対局の順番が回ってこない。Zenと高段者との闘いはいつもギャラリーがたくさんついて注目されていました。
当時の自分は今よりさらに弱くKGSランクで5Kくらい。ヨーロッパやアジア、アメリカ等、海外の囲碁プレイヤー仲間と対局を楽しんでいました。
ある時たまたま対局待ちにZenがいるのを発見した私は(だいたい数秒ですぐ売り切れるので)間に合わないだろうと思ってえいっとクリックしてみたら間に合ったみたいで対局が始まっちゃいました。
すぐさま対局画面には世界中のギャラリーがどんどん集まり…(よく見るとその中にID名gghideki、開発者の加藤英樹さんの名も!)強くもなんともない私は、もはやウーロンなのに天下一武道会に出場してしまったような状態。
パニック状態に陥りながら、弱いながらに渾身の力でZenに立ち向かうも、プレッシャーにも負け当たり前のように惨敗。
しかも対局終了後に分かったのですが、当時のZenはデータ収集のため一定以下の棋力のプレイヤーの挑戦をお断りしていたらしく「なんでこんな弱いヤツがZenと戦ってるんだ」みたいな状態になっていたらしいw
申し訳なくなり加藤さんにお詫びのメッセージを送ると快く返答してくださり、その中で囲碁AIの今後について「ここまでは順調に強くなってきたけど、ここから先が難しいんですよ」とおっしゃっていたのを覚えています。
「チーム DeepZen」代表・加藤英樹氏に聞く 天声人「碁」 コンピュータ囲碁の地平線
GoogleのAlphaGoがプロ棋士を破る AIが人類を超えた
それから数年の歳月が流れ、ディープラーニングを搭載したGoogleのAlphaGoの登場によりAI囲碁の世界は劇的に進化し、ついには世界トッププロ棋士も倒すことに。
さらに進化型のAlphaZeroでは、人間の棋譜をまったく学習させなくても8時間の自己学習だけで、将棋、チェス、囲碁の世界最強を極めてしまう。
最近ではスマホアプリの囲碁ソフトですら一般人では一生勝てないレベルの強さ。
(もちろん、棋力調整やハンデ設定があるので対局自体は楽しめる)
でも、自分の棋力はここ数年まったく上がってませんw
こんな感じで囲碁を通してAIの発展を見てきた自分ですが、「まさかこんなことになるなんて」とは思っていなくて、「分かってはいたけど、想像をはるかに超えて速いな」みたいな感じです。
間違いなく、AIによって世界は大きく変わります。
ただ、そのスピードがどの程度かの問題ですが、この記事でも述べたように「意外と想像を超えてはるかに速い」ですよ。