仮想通貨 みんな儲けてるの?損してるの?アンケートから見る生のデータ

【こちらの記事は「音速のGOX」さんのTwitterアンケートを基に作成していましたが、現在「音速のGOX」さんの過去ツイートにアクセスできなくなっているようです。記事自体は問題なくお読みいただけます】

ビットコインの2017年~2018年の値動きはこんな感じ↓

※画像はTradingView

さて今回は、仮想通貨Twitter界隈で有名な「音速のGOX」さんが行ったアンケートから、仮想通貨に投資しているみなさんが果たして実際にどれだけ儲けているのか損しているのかを見ていきたいと思います。

世間では、「ビットコイン億り人が次々誕生!」とか、その逆に「ビットコインバブルが崩壊!破産者が続出!」とかプラスなイメージとマイナスなイメージが両極端に混在していますが、実際にはどうなのでしょうか。

仮想通貨に投資している者としてのリアルタイムな肌感覚も合わせて紹介していきたいと思います。

このような特殊な世界では、公の信頼できるアンケート結果というのはなかなか見ることができないのが現状ですが、実際に仮想通貨投資をしている中級者以上の方のほとんどがTwitterを利用しています。

常に最新の情報を入手する必要があるからですね。

ですので、今回のようなTwitterアンケート、特に音速のGOXさんのように一万人以上のフォロワーを持つ方のアンケートは、最も実際の感覚に近い現状を伝えてくれるものです。

それでは見ていきましょう。

仮想通貨界に入ってきた時期はいつですか?

「出川組」、「剛力組」、「上記除く2017年組」、「2016年以前」となっておりますが、「出川組」というのは出川哲朗氏を起用したコインチェックのCMが放映された頃に仮想通貨に参加してきた方のことで、大雑把に言いますと、2017年12月から2018年1月に参加された方のことですね。

「剛力組」2%と非常に少なくなっておりますけれども、このアンケートが行われたのは2018年2月末ですので、これはある意味では当然の結果ですね。

剛力彩芽さんのZaifコマーシャルが放映されたのが2月中旬からです。

実際には、CMを見て取引所に口座開設の申請を行っても手続きなどで数週間かかる場合がありますので、このアンケートを取った時点では実際には剛力組と呼ばれる方はまだほとんど参加していなかったわけですね。

で、「出川組」が25%もいます。

出川哲朗氏のコインチェックCMが放映開始されたのが2017年の12月ですから、そこからの参加者が25%というのはある意味驚異的な数値ですね。

実際、この時期に仮想通貨の価格は大きく高騰しました。

特にこの時期は草コインと呼ばれる、あまり有名ではないアルトコインの価格が大幅に上昇した時期ですね。

一例としてこの時期に高騰した草コインを挙げると、ブロガーのイケダハヤト氏が言及して爆発的に価格が高騰したXPがありますね。

しかし、冷静に考えてみれば仮想通貨に参入した方がいきなり草コインに投資するというのは非常にハードルが高い話です。(草コイン投資は海外の小さな取引所にBTC等の基軸通貨を送金して行います。さらに、適切なタイミングで売り抜けるのが難しい。)そう考えるとこの時期に大きな利益を出したのはやはり昔から仮想通貨に投資していた方という風に考えることができるかもしれません。

しかし、このような好景気なお祭り騒ぎが続いたのも短い期間で、2018年1月中旬にはビットコインバブルが崩壊してしまいました。最高で240万円近くをつけていたビットコイン価格は一時60万円近くまで落ち込みましたね。

出川組はデビューしてつかの間の夢は見ましたが、いきなりこのようなバブル崩壊に巻き込まれ、さらに2月にはコインチェックが580億円相当のXEM(NEM)をハッキングされるという仮想通貨史上最大最悪のハッキング事件が起こってしまいました。本当に受難の世代です。

かつて、マウントゴックスと呼ばれる事件がありました。あのマウントゴックス事件の衝撃も乗り越えて現在では莫大な資産を築いている方もいらっしゃいます。音速のGOXさんがその代表格ですね。出川組の方も希望を捨ててはいけません。

そして「2016年以前」に参加していたと言う方が8%いますね。

この8%の方というのは日本の仮想通貨投資においては古参と言えるベテランの方々です。

おそらく大半の方が「億り人」と呼ばれるレベルの方だと思われますね。

まだビットコインが10万円以下の時点から投資しているということですので、単純にビットコインを購入してガチホしていただけでも資産は10倍以上にはなっていると思いますし、アルトコインバブルの時には短期間で50倍近くになる銘柄も珍しくはなかったので、資産を数百倍にしているということも十分にありえますね。

これはまさに先行者利益です。早めに情報を掴んで時代のに乗るということがどれだけ大切かということがよくわかりますね。

では今からでは遅すぎるのかというとそんなことはありません。

このサイトでは色々な稼ぎ方を紹介しています。

そして「上記除く2017年組」というのが65%で最も多くなっていますね。

この時期に参加した方はおそらく十分な利益は出していると思われます。

ビットコインが生まれたのは2009年の話ですが、このアンケートの結果を見ると日本において仮想通貨投資が一般的になったのは2017年以降であるということがはっきりと数値に見て取れますね。

合計すると92%の方が2017年以降に参加しています。日本政府も2017年を仮想通貨元年と位置づけて法律整備をしましたし、世界的に見ても大きく仮想通貨が伸びた一年であったと思います。

いくら仮想通貨投資してますか?

このアンケート結果では「50万円未満」と「300万円以上」が約30%ずつということで同じくらいの割合になってますね。

「50万円未満」という方の一部はおそらく出川組の方で、最初は少しの金額から始めておこう、利益が出たらもっと貯金をおろしてたくさん投資しようと考えていたかもしれませんね。もしくは古くから仮想通貨投資に参加していて、少ない原資が大幅に増えてしまったので特に追加貸金を入れる必要がなくなった方もいるでしょう。また、学生の方も最近では仮想通貨投資に参加していますので、このあたりに入っているのかもしれません。

逆に「300万円以上」投資しているという方も30%近くいますが、あくまで300万円「以上」ですから、3千万円入れてるかもしれないんですよね。

例えば仮想通貨界隈では有名なブロガーのマナさんはブログのタイトルに「貯金1000万を仮想通貨に換えた男のブログ」とつけています。(実際にはさらに資金追加もされているようです)

投資に興味を持つ方はある程度の自己資金を持っている方も多いはずですし、マナさんのブログに影響を受けて1000万以上の投資をしているという方も当然一定の割合はいると思います。

2017年の末には資産200億円、株式投資で有名なcisさんもついにビットコインに参入しました。この時が一番価格的にも盛り上がったのですが、当然そのような有名な方の影響で仮想通貨投資に参加を決意した一般の投資家の方も多かったはずですね。

さて、17%の方が「50万円以上100万円未満」です。

常識的な金額だと思いますが、このアンケートの中では一番少ない割合になっていますね。

やはり突っ込む場合はどんどん突っ込んで100万円以上入れてしまう方が多いんだと思います。

実際、2017年ですと投資すればするほど儲かる状況でしたので、特に迷うこともなく追加資金をして行った方が多いと思います。

ビットコインは右肩上がりでいつまでも上昇するのだというのが当たり前の空気だったので。

バブルが崩壊するよ、危ないよと言っても誰も聞く耳を持たなかったわけですね。そんなことよりも、次はどのコインが上がるのか、こっちは5倍、こっちは30倍になるとかっていうそういう話ばかりでした。良い時代でした。

で、「100万円以上300万円未満」の方が23%。

このあたりの金額が一番妥当なラインかもしれませんね。

仮想通貨に全財産を投資するということはリスクが高すぎます。

投資家ジョージソロスの有名な格言があります。

「まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。」

まずは生き残ることが最優先ですよね。生き残ってさえいればこれから先もチャンスはいくらでも来るわけです。ビットコインバブルが崩壊しても、また違うものが生まれてくるかもしれませんし、例え価格が下がって行く時でもショートすることで利益を出すことができます。

もちろん再び以前のような熱狂がやってくるかもしれません。

今しかチャンスがない、このチャンスを逃したらダメだ、全財産で勝負するんだと言う考え方ではいつかどこかで破産してしまいます。

仮想通貨での損益は?

利益が出ている方を見ると、投資した原資が「1~3倍以内」まで増えたという方が33%ですね。十分な利益が出ているレベルの方ですよね。

それから「3~10倍以内」まで増えたという方が13%もいます。やはり仮想通貨の爆発力はすごいです。

さらに原資から「10倍以上」の利益を出している方が12%もいますね。おそらく2016年以前に参加している方はほぼここに入っているはずです。ここまで来るとウハウハ状態で人間性まで変わっていることでしょう。おめでとうございます。

ところが興味深いのが「損している」という方が42%もいるんですよね。

バブルが一旦崩壊したとはいえ、仮想通貨はほとんどの方が儲けているというイメージが非常に強かったので、42%の方が損をしているというのはかなり意外な数値ですよね。

実際には、大きな損失を出して破産してしまった方とかはすでに仮想通貨界から退場して、おそらくTwitterを見るような気分にもならないはずですので、このアンケートに答えてる方は「生き残っている人たち」ですよね。

ということは、実際には半分近くの方が損失を出しているのではないかと思います。

一番最初のアンケートで「上記除く2017年組」と「2016年以前」に参加した方を合わせると、73%の方がビットコインバブル崩壊前に参加しているわけです。

にもかかわらず、半数近くの方が損失を出している。

2017年以前の好景気の時に参加された方の中にも、変なアルトコインに手を出してしまって大損をしたとか、FXに大量の資金を投入してしまって破産したとか、せっかく出した利益をそのような形で減らしてしまった方も多いみたいですね。

また仮想通貨特有のGOXという要素もあります。

今回のコインチェックXEMハッキング事件のように取引所自体がハッキング被害を受けるとか、自分でウォレットに保管している仮想通貨でも、例えばパスワードを紛失してしまうとか、送金をするときにアドレスを間違えて送金するとか。仮想通貨はあくまでデータですから、正しい管理を身につけていないと消えてしまうというパターンもありえます。

まとめ

今回のアンケート結果をざっくりと読み解くと、仮想通貨に投資している人の内、

92%の方が2017年以降に参加している。

利益を出している人は58%、損している人は42%。

利益を出している人の中で計算すると、43%の人が原資から3倍以上。21%の人が10倍以上。

アンケート上に項目があれば、100倍以上の方もいたはず。

思っていたよりは損失を出している人の割合が多かった気はしますが、冷静にリスクとリターンのバランスで見れば、やはり相当な利益を得ている人が多いということがうかがえます。

バブルが崩壊してもチャンスは終わらない

しかし、理由はどうであれ42%の方は損をしているというわけですね。

冷たく厳しく言いますと、これだけイージーな相場で、誰が参加しても勝てるような状況だったわけですけれども、多くの方が実際には損失を出してしまいました。

損失を出してしまった原因は、例えば知識や経験不足だったり、もっとたくさん儲けてやろうという欲だったりします。例えば、ネット上に飛び交う情報。このコインに投資したらもっと儲かるとか、何十倍になる、まだまだバブルは終わらないというような情報に踊らされてしまった。

しかし、その経験をプラスに変えることはできます。

特にテクニカル分析ができる方であれば、2018年1月のビットコインバブル崩壊も容易に予想ができたと思います。少なくとも予兆となるシグナルはいくらでもありましたし、準備して逃げる時間も十分にありました。

実際に勝っている方は資産を数十倍にもしているわけですから、冷静に状況を判断する力、正しい情報を入手する力、お金に対する正しい知識とかこういったものを身につけていけばこれから先もいくらでも稼ぐチャンスはあります。

逆に言うと、これだけ簡単な相場でも損をしてしまう初心者の方、投資未経験の方がまだまだこれからもどんどん入ってきます。

そこで知識経験などにおいてほんの少し勝ることができれば、十分に利益を出すことができるというチャンスだらけの世界なのです。

仮に株式や為替などの、機関投資家やプロがひしめく相場に初心者が入っていた場合、一瞬で破産して終わりでしょう。

まず、投資というのは勝つ者がいる裏には必ず負ける者がいるので、負ける人がいてくれないことにはあなたは利益を出すことはできないわけです。

ですからまたすごく冷たい言い方になってしまいますけれども、自分以外の参加者が愚かに見えているようでなければ投資において勝つことはできません。

忘れないで欲しいんですが、投資においては誰かが得している時は必ず誰かが損している。

誰かから誰かにお金が移動しているということです。

どこかから無限にお金が湧き出しているわけではありません。

そしてこれから先でも、このアンケートのように資産を「10倍以上」に増やしましたというランクにあなたが入ることは可能です。

むしろ、もっとイージーなチャンスがどんどん生まれてくる可能性が高いです。

ですが忘れないで欲しいのは、まずは生き残ることです。

生き残っていって知識や経験を増やしていけば必ず利益を獲るチャンスは回ってきます。

このサイトでは、そのためのヒントになる情報や考え方を今後も提供していきたいと思います。

「銭ナビ」の記事を読んでくれてありがとうございます。

 

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