ICO、仮想通貨の世界でよく聞く言葉ですね。
かつてのPS2の名作 ICO(イコ) ではありません。↓
仮想通貨の世界で言う ICO とは …「Initial Coin Offering」 ですね。
ICOとは?
Initial Coin Offering と言われてもやっぱりよくわからないですね。
簡単に言うと、新しく企業やプロジェクトを立ち上げるときに、自社で独自のコインやトークン(仮想通貨)を発行して、それを投資家に購入してもらうことで初期資金を集める方法のことです。
株式を発行する代わりに自社の仮想通貨を発行する感じですね。(イーサリアムもICOで始まった)
毎度得意のかなり大雑把な説明です。はい。
ICOに投資する人は何が得なの?
ICO の時点で参加した投資家は、そのプロジェクトが成功した場合にコインやトークンの価値が上がるので、利益(キャピタルゲイン)を得ることができるという仕組みです。
もちろんそのコイン自体が世界的に使われるようになれば、普通に実需要もあるのでそのまま使えますし、願ったり叶ったりですな。
プロジェクト自体に共感し応援として投資するなら、それはそれで美しいことです。
日本の場合は法律が邪魔してるよ
さて、そんな ICO を投資として捉えて利益を出すことももちろん狙えるのですが、日本の場合は法律関係がややこしいので、私は基本的にあまり触らないようにしています。
というか、禁止でしたっけ?
金融庁にはぜひ柔軟な対応をお願いします。ただでさえ経済的に厳しい状況の日本が、このままでは仮想通貨後進国になってしまいます。
2018年Q1でICOが行われた国とプロジェクト件数
1位アメリカ59件
2位シンガポール34件
3位イギリス26件
4位エストニア16件
5位スイス14件
6位香港・ロシア13件
8位中国・ケイマン・カナダ9件日本はゼロ。お金が出ていくだけ。 pic.twitter.com/8i9SveL0HJ
— マナ@仮想通貨 (@1000crypto) 2018年5月5日
EthereumもdAppsも凄いと思うけど、これも日本市場が海外に食われていくだけだと思うと情けない。
仮想通貨同士交換は課税だし、決済の非課税枠もなんだか無理っぽいし、いったい日本で何に使うんだ?と思った。— マナ@仮想通貨 (@1000crypto) 2018年5月6日
日本国内では合法的ICOはストップしています。動き出すのは、金融庁の仮想通貨研究会の議論、日本仮想通貨交換業協会による業界ルールが決まった後になる可能性が大。しばらく検討中止という判断もやむなしか。
— 星 暁雄 (@AkioHoshi) 2018年5月10日
ICOの巨大さを一瞬でイメージできる動画
日本ではイマイチな状況ですが、ICO は世界的には盛り上がっているわけです。
つまり、お金が動いている。
ということで、ICO の経済規模が実際にはどれぐらい大きいのか。ということを感覚的に掴むために、冒頭でも紹介したこちらのサイトが非常にわかりやすいので紹介しておきたいと思います。
たった一枚のイメージ動画ですが、インパクトは残りますよ。数十秒の変化です。どうぞ。
この動画、2014年初頭から2017年末までの全世界の ICO の金額をグラフ化して表したもので、時間経過とともに動画が変化していきます。
ヨーロッパが青でアジアが緑みたいな感じで色分けされていて、イーサリアムなど規模が大きいものは大きな円で表されるので感覚的にとても分かりやすいですね。
動画が始まっても最初はほとんど変化がないんですが、時間経過とともにだんだんと ICO が乱立してきて…、2017年になるとものすごい勢いでバブルが爆発していく様子がよくわかります。総額は7000億円以上ですか…。
ICO とか難しくてよく分からないという人でも、これを一度見ておけば今世界で起こっていること、仮想通貨や ICO にお金が流れ込んでくる様子をイメージとして理解できると思います。
Tezos、FileCoinあたりはあまり名前を聞いたことがなかったのですが、かなり規模が大きいみたいですね。
日本のICOからはCOMSAが入っています。現状はかなり残念なことになっておりますが…。
中には明らかにスキャム(詐欺)であったものも含まれていますが…、細かく言及するのはやめておきましょう。
仮想通貨の世界ではこんなことは日常茶飯事で、そもそもアルトコインなどはほぼ全部スキャムくらいの認識でいいかもしれません。それを分かった上で楽しむのが乙。
黎明期の仮想通貨にリスクは当たり前
これらの中から本当にプロジェクトとして成功し、日常生活に溶け混んでいるものがどれくらいあるかと考えると、今のところはほとんどない。
ICO投資がかなりの博打であるということは分かるでしょう。
仮想通貨全体に言えることですが、アーリーアダプターとして参加するならリスクは当たり前。スキャムだろうが詐欺だろうが、かき分けて進む覚悟が必要ですね。
それでもお金が動いているところに近寄らなければ利益は得られない。
まあ、矛盾していますが、適度な距離感と自分のスタイルで安全を確保しつつ楽しむのがベストっぽいですね。
政府や金融庁の見解が変わって、日本人も安心して ICO に参加できる体制になったらいいなあ。
仮想通貨、リスクを怖がっているだけでは前進できないと日本政府にも言いたい。チャンスを逃すのはもったいない。
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