「bot+コミュニティ」という前代未聞の方法でAKAGAMIさんがリリースした超兵器「ドテン君」ですが、これを使っていれば必ず利益が出るというものではなく、そもそも数百人から数千人などという人数が同じロジックで同時に注文を入れるということ自体が未知の挑戦になりますので、これからどのようなことが起こるかは全くわかりません。
ドテン君が対応している bitFlyer、BitMEX 共にサーバー負荷が集中しすぎると注文を弾かれることがあります。
ドテン君発動のタイミングでは、大量の注文(デフォルトは成行)が同時に入りますので、一時的にサーバーに大量の負荷が発生します。この時に遅延で成行注文が入ると、本来設定していた起動価格からずれた値段で注文が入ってしまう場合があります。
そもそもの問題点としては、取引所側のサーバー整備が急がれるところではありますが、bitFlyer、BitMEX共に世界でも最大級の規模を誇る仮想通貨取引所ですので、おそらく信じられないくらいの注文が常時サーバーに集中しているはずです。
BitMEXが取り扱いアルトコインの種類を減らした背景にはこのような問題もあったのではないかと思っています。
ドテン君の基本ロジックはチャネルブレイクアウトを利用した中期スイングトレードですので、本来は多少のポジション取得価格のズレは大きな問題にならないのですが、1000人規模の成り行き注文が同時に入った時は話は別です。遅延によっては多少のズレではすまない可能性もあります。
この問題を回避する方法は様々考えられるのですが…、おそらくこのテーマひとつだけでも相当奥が深いと思うので、私なりに考えつく対応策をいくつか述べておきたいと思います。
ドテン君を改良し、インするタイミングを可能な限り早くする。
ドテン君のパラメータを変更し、異なるタイミングでドテンする。
ドテン君の発動を事前に予測し、裁量でポジションを取る。逆なら迷わず損切り。
あえてタイミングを遅くし、最初のチャネルブレイクアウトから反発した1回目の押し目でインする。
bitFlyer BitMEX 以外のドテン君ユーザーの少ない取引所を利用する。
中期トレードなので細かいことは気にせずドテン君に全てを任せる。
などがあると思います。初心者の方は最後の開き直り戦法か、不安ならいったんドテン君を停止して様子を見るのもアリです。しばらくしたら、また状況が変わり一種類のbotだけに注目が集まることはなくなると考えます。
私がまだ考えつかないような方法もいくらでもあると思いますし、色々なアイデアを考えること自体が楽しいことだと思いますので、是非みなさんもドテン君対策を自分なりに考えてみてください。
私としてはドテン君で儲けることよりも最悪のリスクを回避することを最優先にしていますので、危険と判断すればドテン君の稼働を一時停止することも視野に入れています。
botはあくまでもツールですから、投資判断は自己責任です。
以上、1000人が一斉に成行注文をしたらどうなるのかという考察をしてみました。
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